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zoom RSS 第79回日本学生氷上選手権大会 (3)

<<   作成日時 : 2007/01/07 23:54   >>

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ここでは、一日とばして先に1部女子のFSについて触れていきたいと思います。

・中野友加里選手
朝の公式練習から「シンデレラ」用の白に銀のスパンコールを散らした新衣装で登場。
以前の薄桃色の衣装は、色合いからどうしても昨シーズンの「ドン・キホーテ」を彷彿とさせる部分もあったので、こちらの衣装の方が、より演技の個性が際立っていいのではないでしょうか。

2Aから跳び始め、3T、3F、3Lzと順調に成功させた後、3Aの練習にとりかかる中野選手。2度ほど試みていたのですが、いずれもすっぽ抜けて1Aになってしまい、結局この公式練習中に3Aは披露されず。その後は3Lo、3F、3Lzなどをもう一度確認する様に跳んでいました。
そして曲がけ。最初のジャンプで3Aを跳ぶいつものラインとちょっと違うなと思って見ていると、なんとそこで披露されたのは3Lo!練習での3Aの調子が悪いのを見て急遽変更したのかどうかはわかりませんが、本番でもこの構成でいくのか、(この時点では)とても興味深いジャンプの変更でした。

本番前の6分間練習では、再び3Aにチャレンジ。最初に跳んだジャンプは練習の時と同様にすっぽ抜け1Aになってしまいましたが、2度目のジャンプでクリーンな3Aに成功!でもその後は同じ場所に3Loを入れて跳ぶ練習を繰り返し、いよいよ本番でどちらのジャンプを披露するのか、分からなくなってしまいました(笑)。

その本番では、最終グループの5人目の滑走者としてリンクに登場して来た中野選手。それまでの最終グループの選手達がそれぞれとてもいい演技を披露していたので、中野選手にも期待する大きさの表れなのか、観客席からは一段と大きな拍手で迎えられていました。中野選手もその期待に応える様に笑顔。
演技開始位置につき曲が流れ始めると両手をサッと広げ、その後は左右交互に身体ごと腕をしなやかに伸ばして踊る中野選手。
そして問題の冒頭のジャンプは…、3Loでした。無難にまとめる方を選択して来ましたね。そして続く3Lzは着氷でわずかに片手をつくミス。前のジャンプに対するかすかな心の揺らぎがこのジャンプに影響してしまったのでしょうか?でも演技にブレが見られたのはここまで。3F、3Sと連続してジャンプを成功させると、中野選手の顔いっぱいに笑みが広がりました。
それからはどんどん曲にも乗っていき、得意のフライングキャメルからのドーナツスピンではとても回転の速いものを披露。スタンドの観客もそのスピンに大きな歓声をあげていました。
後半で3S+2T+2Loの3連続ジャンプを決めると、ここでも観客からは大きな拍手。
曲中のチクタクという時計の音に合わせ、首を左右にかしげるコミカルな振りも個性的でいいですね。
終盤のサーキュラーステップでも、ウィンドミルや両腕を胸の前でぐるぐる回転させる振りが入っていたりとなかなかバラエティにとんだ構成。
笑顔いっぱいのスパイラルを見せ、最後に2Aを決めるとこの日一番の大歓声に会場が包まれました。スタンドからは幾つかの花束が投げ込まれるシーンも。
ホッとした柔和な表情で観客らに挨拶する中野選手。3Aこそ入りませんでしたが、最後まで躍動感のある素晴らしい演技でした。
世界選手権では、おそらくこのプログラムに再び3Aを盛り込んで来るのだと思いますが、その時は是非この演技を思い出し、自信を持って臨んで欲しいですね。

・鈴木明子選手
公式練習の曲がけ練習では、冒頭で3Lz、3Fをともに決めていました。SPの時もそうでしたが、鈴木選手はこれらの難度の高いジャンプを成功させるたびに笑みがこぼれるのが印象的。摂食障害から復帰した直後には、これらのジャンプを跳ぶ事などとても考えられなかったのに、本当によくここまで戻して来ましたね。

FS前の6分間練習では3Lzに加えて3T+2Aのシークエンスなども順調に決め、これらの練習内容からすると、本番の演技にはとても期待が持てそうな仕上がりになっていました。

そして本番の演技。鈴木選手は長久保コーチから最後のアドバイスを受けた後、両手を胸の前で一度握りしめ祈ってから演技開始位置へ。
曲は「月光」。冒頭から3Lz、3F、3Loと連続してジャンプを決め、順調な滑り出しを見せた鈴木選手。つなぎの部分でも随所で目線を効かした踊りを披露し、それが演技全体に程いいメリハリ感を与えていた様に思います。本当に雰囲気のある演技が出来る様にまでなって来て、それだけに3F+2Tの予定がセカンドジャンプで1Tになってしまったのが、ちょっともったいなかったです。
鈴木選手がこの演技で披露していたスパイラルは、身体の前で脚上げ→ノーマル→頭の後ろでキャッチフットのポジション変化をするうちに、右足のバックアウト→インへチェンジエッジするというもの。チェンジエッジの際に3つのポジション変化をするというのは、なかなかお目にかかれないので、このスパイラルはかなり貴重といってもいいのではないでしょうか。(厳密に言うと、真ん中のノーマルポジションの際にエッジをチェンジしているのですが、他のポジションも一連の流れとして考えてみました。)そのバックスケーティングから間にステップを入れ、最後はビールマンポジション(フォア)を見せていました。
練習では成功していた3T+2Aのシークエンスですが、最初の3Tがすっぽ抜け1Tになってしまい、後ろにジャンプを続けることが出来ず。
でもその失敗を取り返す様に、終盤のストレートラインステップではスピードに乗りながら大きく、激しく舞い、その素晴らしい出来には会場からも自然と拍手が起こるほど。
最後にI字ポジションを含むコンビネーションスピンで演技を締めると、充実した笑顔を見せていた鈴木選手。
今回はSP、FSとも気持ちの乗った演技を披露していただけに、来たるユニバーシアードでも大いに期待出来そうですね。
長久保コーチもFSの後、「今日の様な演技が出来れば、(ユニバでも)大丈夫。」と太鼓判を押していらっしゃいましたから(笑)。

鈴木選手と長久保コーチというと、仙台市泉区のスケートリンクが閉鎖された事によって名古屋へ移って来られた2人ですが、このたび3月にも再開される見通しとなったそうですね。

・サンケイスポーツ
http://www.sanspo.com/sokuho/0104sokuho057.html

このニュースは鈴木選手も長久保コーチも事前情報が全くなく、2人とも新聞で初めて知ったのだとか。それで今後の方針については、
長久保コーチ:「今の状態ではまだ白紙。何も決まっていないので、今は分からないとしか言いようがない。」そうです。
この泉のリンクは私営のリンクでしたが、宮城県ではこのリンクとは別に県営のものを作る話も出ているそうで、こちらは順調に事が進んでも使用開始は約3年後。もちろん途中でこの話がなくなってしまう事も考えられるので、こちらも先行きは不透明という事でした。
「名古屋から離れたくな〜い!」と思わず叫んでいたのは鈴木選手。
もともと愛知県の豊橋市出身なので(その豊橋市にも新しいスケートリンクがオープンしましたし。)そういった気持ちも多分にあるのでしょうね。
いずれにせよ、この泉のリンクが再開されることによって、地元の子供たちや名古屋へ移って来た選手やコーチらにとって事態がより良い方向へ進んでくれる事を願ってやみません。

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