記憶箱 〜大切な瞬間をいつまでも留め置くために〜

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zoom RSS 2006 全日本選手権 (3) 高橋大輔選手 神埼範之選手

<<   作成日時 : 2007/01/04 10:05   >>

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今シーズン、男女問わず多くの選手のプログラムで使用されて来た「オペラ座の怪人」。
その中でも特に秀逸だったのは全日本選手権の男子シングル・最終グループで披露された高橋大輔選手の演技と、もう一人神崎範之選手の演技だった様に思います。

高橋選手の演技は本人も「ほぼパーフェクト。」と言う様に、最初から最後まで気持ちの乗り切った素晴らしい演技。高橋選手の今まで隠れていたポテンシャルがフルに発揮された、凄みさえ感じる凄まじい滑りだったと思います。本当に全ての歯車がかみ合うと、あそこまで覚醒してしまうのですね。演技時間がとても短く感じるほど本当に濃厚で充実した演技でした。

一方の神埼選手の「オペラ座の怪人」からは、高橋選手のアグレッシブな演技とは対照的に、優しくて落ち着いた印象を受けます。エレメンツを一つ一つ丁寧に決めていくたび、神崎選手の持つ爽やかさがどんどん増していく様な演技。これには神崎選手自身の生真面目さも大いに影響していると思います。
得意の3Aは身長もある神埼選手だけに決まると本当にダイナミック。スローパートでの緩急をつけ方もとてもうまく、このプログラムでは片手で顔を覆いながら苦悩するファントムをよく表現出来ていたと思います。何より神崎選手が物語の主人公になり切り、その心情を伝えようとする心意気が常に感じられるのが、この演技の最大の魅力。ジャンプミスなどで流れを途切れさす事無く、最後まで一つのストーリーを演じ上げていく様子に、かたずをのんで見守っていた観客たちがいつのまにか引き込まれ、終盤のスケールの大きさを感じさせるサーキュラーステップなどでは大きな拍手も起こさせていた神崎選手。改めて実力者としての底力を感じました。
演技を終えた後のガッツポーズも高橋選手ほど派手ではありませんでしたが、今シーズンで引退と決めている神崎選手の気持ちがとてもこもったものだった様に思います。
新年を迎え、神崎選手が目標としていたユニバーシアード、そして4大陸選手権と国際試合が続きますが、この「オペラ座の怪人」で神崎選手自身の心にも深く残る有終の美をぜひ飾って欲しいですね。

この神崎選手の「オペラ座の怪人」でもう一つのバージョンが披露されたのが、昨年の11月に開催された「京都フィギュアスケートフェスティバル」の会場。
その時は同じ醍醐クラブの松下未留紅選手と村元哉中選手が、エッチラオッチラと小道具(大道具?)となる大きな姿見をリンク中央まで運び設置。その後リンクサイドに居た村元小月選手から赤いバラの花を一輪受け取りスタート位置へ。冒頭の踊りなどはフリー演技と同じだったのですが、その後に披露した赤いバラを手に持ったままでの3Aは圧巻。会場からも多くの拍手が起こっていました。
曲がスローになるパートでは男性ボーカルが入ったものを新たに使い、神崎選手はその場面で姿見の前に立ち、自分の姿に気付き苦悩するファントムを好演。手にしていた赤いバラを投げ捨て、思わず顔を手で覆う様子は本当にファントムになり切った迫真の演技でした。
ストレートラインステップでも競技では許されていない“一度滑って来たコースを途中まで引き返し、もう一度最初の向きに戻って滑る”という凝ったエッジさばきで観客を沸かせていた神崎選手。
最後はもう一度姿見の前に戻って来てひざまずき、落ちていた赤いバラを拾い上げそれを顔の前に掲げるポーズで終わるというなかなか粋な演出を披露していました。

この演技はまだ多くの人の目には触れていないので、来たる「ジャパンスーパーチャレンジ」では神崎選手の“かくし玉”として披露されるかもしれませんね。
その時はこの演技がどの様な評価を受けるのかとても楽しみです。

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コメント(2件)

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こちらにもお邪魔します
神崎さんの「オペラ座の怪人」、「ボレロ」両方とも素晴らしくて驚きました。
特に「ボレロ」はシーズン前は「ん〜・・・シングルスケーターの演技としては"ボレロ"はちょっとなぁ」なんて思っていたわけですが、村主さんのボレロにも勿論ノックダウンされましたが、神崎さんのボレロにも見ほれてしまいました。これは勿論振付師であるニコルやディクソンの力もあるわけですが、何よりも滑っている2人の力がそれに応えるだけのものを持っているんだなぁと感じました。神崎さんのオペラ座も素敵で、最後の全日本にSP、FSと両方綺麗に揃えることができたこと、四大陸選手権に派遣が決まったことを嬉しく思いつつ、知るのが遅かった(T_T)と涙しています。
高橋選手のオペラ座の怪人も圧巻でしたね。テレビで見ていてもあれだけくるものがあったので、生だともっとすごかったんだろうな、と思いました。

>来たる「ジャパンスーパーチャレンジ」では神崎選手の“かくし玉”として披露されるかもしれませんね。

どんぴしゃ!でしたね。しかし放送はダイジェスト・・・ショックです(T_T)
槻矢
2007/01/05 01:52
神崎選手の演技はSP、FSともに“らしさ”がよく出た演技でしたね。
オーソドックスな中に味がある、とでも言うのでしょうか。
「冬のソナタ」の演技で一気にメジャーになった感がありますが、槻矢さんと同じく神崎選手を知るのが遅かったという方が想像以上に大勢いらっしゃるのかも知れませんね。
Memory
2007/01/06 05:32

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