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zoom RSS 2006 近畿フィギュアスケート選手権大会 (1) 太田由希奈選手

<<   作成日時 : 2006/10/13 23:45   >>

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滋賀県立アイスアリーナで開催された近畿フィギュアスケート選手権大会を8日と9日の2日間観戦して来ました。最初に太田由希奈選手について書いて行こうと思います。

見間違い、記憶違いもあるかと思いますが、ご了承下さい。

太田由希奈選手にとって約2年ぶりとなる復帰戦。国内戦は2004年の近畿フィギュアスケート選手権に出場して以来となります。長いブランクを経た後の初戦という事で、緊張感いっぱいでこわばった表情の太田選手を想像していたのですが、実際に会場での太田選手を見ていると意外にも笑顔が多く見られました。この大会に賭けているというピリピリとした雰囲気ではなく、終始リラックスした感じ。試合後本人に聞いた所によると、今出来る事を試合で出せばいいという気負いのなさがその様な雰囲気を作り出す源になっていた様で…。この2年間が決して太田選手にとって無駄ではなかった事がよく分かりました。そして本当に太田選手が精神的に強くなったと実感。

・10月8日(日)
SPの公式練習の前には会場の玄関前広場で今回コーチとして太田選手に帯同していた日本スケート連盟の加藤修トレーナーとともに軽くストレッチ。その後は時間が来るまでリンク内を黙々とランニングしていました。

公式練習では最初にサーキュラー、ストレートラインステップやコンビネーションスピン、スパイラルなどを見せた後、ダブルのルッツ、フリップ、ループ、サルコウやシングルのアクセルなどを数回ずつ跳んで足慣らし。そしていよいよトリプルジャンプを跳び始めると3Sや3Loは決まるのですが、3Fと3Lzで苦戦。転倒するシーンも幾度か見られました。2Aも成功確立が五分五分といった所でしょうか。まだ以前の感覚を取り戻す所まで来ていない感じは否めませんでしたが、それでもクリーンな3T+2Tなども披露し、着実に技術が向上して来ている事も実感させてくれました。

そして曲がけ練習。太田選手はこのグループの最初に滑る予定でしたが、スタート位置につきポーズをとっても一向にかからないプログラム曲。しばらくすると、トラブルのため太田選手の曲がけの順番をこのグループの最後にまわすと場内アナウンスが流れ、これには太田選手も苦笑いしていました。
改めてグループ最後の自分の番が来るとスタート位置に向かう太田選手。が、今度は太田選手が最初のポーズをとる前に曲が始まってしまいました(苦笑)。すぐに曲は止められ再びかけ直されたのですが、その間も慌てることなくじっと待っていた太田選手の姿はとても印象的でした。
曲がけでの内容は最初に3T+2Tに挑んだのですが、2Tでバランスを崩し転倒。その後のジャンプは1A、2Lzと無理をせず感覚を確かめる様に跳んでいました。
つなぎのステップでの踊りは指先や足先まで本当に神経が行き届いていて見栄えがしますね。他の選手が同じリンクで同時に何人も滑っている環境の中で太田選手の演技を見ていると、その優雅さはやはり群を抜いています。
スパイラルも一つ一つのポジションが安定していてとても綺麗。
練習時間が終わると、曲がけでジャンプミスはありましたが加藤トレーナーには笑顔をみせていました。

ジュニア男子SPの公式練習が始まると、同じ京都醍醐の仲間の神埼選手とスタンドに並んで観戦していた太田選手。しばらくするとスタンドの反対側までランニングし、今度はそこに居た北垣選手(こちらも京都醍醐の仲間ですね。)や田村選手達と一緒に観戦し始めました。少し経つと今度は3人が集まっているのを見つけた小林亜美選手がやって来て、それを見た太田選手はその小林選手と熱い抱擁(笑)。太田選手は醍醐の仲間達とも顔を合わせるのが久しぶりだったのでしょうか。その後も色々と話題が尽きない様でした。
リンク内では京都醍醐の永野選手らが練習していたのですが、その永野選手の曲がけ練習が終わると4人揃ってスタンド後ろの通路をランニング。男子メンバー2人は何回か往復した所でランニングを止め公式練習の準備に向かって行きましたが、残った太田、小林の両選手はそのままランニングを続行。笑顔で楽しそうに話しながら走っている2人からは、本当に仲のいい雰囲気が伝わって来ました。同じ大学の同級生で醍醐の仲間でもある2人。お互い何でも話しやすい間柄なのかもしれませんね。

本番直前には、加藤トレーナーと会場前広場で最後のウォームアップ。階段を使って何度も上り下りしたり、野辺山合宿でもやっていた脚を前と後ろへ交互に踏みながらのステップなどに取り組んでいました。ちょっと面白かったのは両手を互い違いに上げ下げしながら、前後にステップする練習。丁度会場入り口のガラスが鏡の様になっていて、太田選手は自分の身体をそこに映しながら動きを確認していました。印象的だったのは、どの練習も笑顔で楽しそうにやっていた事。本番がすぐ後に控えていても、このリラックスした精神状態をキープ出来るのが最大限の力を発揮するための秘訣なのかな?と感じました。

選手権女子SPが始まる頃には会場にかなりの観客が集まり始め、ジャッジ席側の一般席を見ると約8割は埋まっていたと思います。

そんな中、太田選手を含む選手権女子第2グループの6分間練習が始まりました。
最初にサーキュラーステップを見せた後、プログラムに含まれるジャンプを順に跳び始める太田選手。2Aは1Aを何回か跳んだ後に綺麗に決め、3T+2Tのコンビネーションも続けて成功。そして練習時間の終わり頃、それまで2Lzを繰り返し跳んでいた太田選手が3Lzに挑み見事に成功させていました。今大会で初めてクリーンに決めた3Lz。その瞬間、会場からは太田選手に大きな拍手が送られていました。

そして本番。会場からはたくさんの声援が…。曲は「白鳥の湖」。衣装はDOIなどでも披露した黒が基調としたもので、胸と背中にはブルーのスパンコールが羽根の形に施されていました。スカートも鳥の羽根を合わせたようなデザインになっていてとても曲のイメージと合っていたと思います。
リンクサイドの加藤修トレーナーから最後のアドバイスを受けると、両手を広げ大きく深呼吸をする太田選手。約2年ぶりとなる復帰戦の最初の演技。その緊張は本当にどれほどのものだったのでしょう。

スタートはリンク中央で両手を広げたポーズから。ヴァイオリンの美しい旋律が流れ始めると、それに合わせる様にふわっと片足を上げたりバレエのアラベスクの様なポーズを見せるなど、本当に氷上のバレリーナの様な動きを見せる太田選手。曲の冒頭から一気に自分の演技へ観客らを引き付ける表現力は、やはりさすがです。
最初に挑んだ3T+2Tのコンビネーションジャンプは見事に成功。会場からも大きな歓声が起こりました。その後短めのイナバウアーを見せ、直後に跳んだ2Aは残念ながら転倒。でもそのミスを引きずらず、コンビネーションスピンではキャメル(チェンジエッジ)→シット→レイバック→足換え→シット(チェンジエッジ)→Y字のバリエーションを披露してくれました。
つなぎのステップでもエレガントな踊りを見せ、スパイラルはノーマル(左足フォアアウト→イン)→身体の前でキャッチフット(バック)→頭の後ろで(片手で)キャッチフット(バック)のポジション変化。どの姿勢も脚が本当に高く上がっていて、その美しさに自然と会場から拍手が起こっていました。
曲が少しアップテンポに変わると、ジャッジ前で目線を効かせながら細かくステップを踏む太田選手。続けて披露したレイバックスピンは後ろへの反り具合や腕をクロスさせる様にして次々とポジション変化させる様が本当に綺麗。指先にまで神経を行き届かせているのがよく分かります。姿勢はノーマルからサイドウェイズ→キャッチフットへとチェンジ。ビールマンスピンのポジションは入れていませんが、やはりこのレイバックスピンはスパイラルやイナバウアーと並ぶ太田選手の“看板”ですね。
最後のジャンプの3Lzは6分間練習の様にいかず、回転不足で両足着氷。クライマックスでのサーキュラーステップはスピードこそあまりありませんでしたが、途中で片足を蹴り上げたり両腕を頭上に掲げたりするポーズを織り交ぜながら膝を柔らかく使ったエッジワークを披露。シットポジションでのターンも入れていました。そしてジャッジ前では速いツイズルを見せるなどステップの緩急をつける工夫もされていて、よくまとまった内容だったと思います。
締めはフライングキャメル(チェンジエッジ・身体を上にひねる)→ドーナツのコンビネーションスピンを披露し、最後はEXの時に見せた脚を前後に開くバレエスプリットではなく、演技冒頭と同じ様に両手を広げたポーズを決めていました。
演技後はジャンプミスが出てしまいましたが、それでも笑顔を見せていた太田選手。今やれる事はやったという様なすがすがしさがその表情に溢れていたのがとても印象的でした。

自分の演技を終えると、その後は仲間達の応援。ジュニア選手権男子のSPが始まる頃にはスタンドに太田選手のほか、澤田、小林、村元哉中選手といった選手が集まり、後に関大勢の平井、三木といった選手たちも加わって一緒に声援を送っていました。永野皓基選手の演技の時には皆が「テルキ、ガンバーッ!」と声を揃えて言うつもりだった様ですが、実際は見事に声がバラバラ(笑)。そのグダグダ感に自分たちでかなりウケていました。
その後も選手権男子のSPで北垣選手がほぼノーミスの演技を披露すると、スタンドでスタンディングオベーションをして手を振りながら声援を送ったりするなど、かなり応援に力の入っていた太田選手。仲間たちの演技から活力をもらって、翌日のフリー演技に生かそうとしていたのかもしれませんね。

・10月9日(月)
SPを終え3位という成績で翌日のFSを迎えた太田選手。
公式練習の出番前には澤田、小林といった選手達と談笑するなど、あまり緊張している様子は見受けられませんでした。
そしてリンクサイドで自分達のグループが練習開始のコールがされるのを待っていると、そのコールを担当しているウグイス嬢がアナウンスの最中にかんでしまい、その後咳き込んでしまうというハプニングが起こり、場内は一気に笑いの渦。
これから滑る選手たちにとって、このハプニングはいい緊張感を削がれるというより更にリラックスするのに役立った様で、太田選手を含めたこのグループの選手たちは皆、笑顔でリンクに飛び出して行きました。

太田選手は最初にストレートラインステップ、スパイラルなどを見せた後ジャンプを跳び始め、3T+2Tをクリーンに決めた所で曲がけ練習へ。
この曲がけでは、ジャンプのタイミングを確かめる様に殆どトリプルを入れずに演技をしていた太田選手。2Lz、2T+2T、1A、2Fを見せ、2Loは跳ぶ格好のみ。このまま最後までジャンプは流すのかと思って観ていると、いきなり3S+2T+2Loをきっちり跳んで来たのでビックリ。この3連続ジャンプは以前に野辺山の合宿中にも一度観ていましたが、こうやって試合会場で改めて披露されると、何だか感慨深いものがありますね。果たして本番でもこのジャンプを成功させる事が出来るか?と期待させてくれる曲がけ練習の内容でした。
その後は各パートごとに分けてジャンプ中心の練習をしていた太田選手。2Aを決めて会場から拍手をもらうと笑顔を見せたりする場面もあったのですが、トリプルジャンプではかなり苦戦。3Loが両足着氷になったり、3Fでは転倒も。ルッツに関してはこの公式練習中にトリプルを跳ぶ事はありませんでした。ジャンプに関しては少々不安を残した練習でしたが、リンクサイドの加藤トレーナーには笑顔も見せていた太田選手。この練習結果をそれほど深刻には考えず、気持ちを既に次の本番へ切り替えている様でした。

選手権女子のFSが始まる頃には、スタンドに前日を上回る大勢の観客が…。トップ選手らの新プログラムが披露されるとあって、その注目度もかなり高かった様です。

選手権女子の第2グループで太田選手は登場。
6分間練習では2Sを軽く跳んだ後に3S+2T、続いて3T+2Tを成功させると会場からは拍手。そして練習時間の終わり頃になるとルッツジャンプに取り組み始め、何回か2Lzを見せた後にクリーンな3Lzを見事に成功させると客席から「オォッ!」という歓声があがりました。公式練習の時と比べるとかなりアップしたジャンプの成功確立。太田選手が本番に向けかなりモチベーションを上げて来ているのがひしひしと伝わって来ました。

そして迎える本番。会場にいる全員がかたずをのんで太田選手の挙動に注目している、そんな雰囲気の中、リンクサイドの加藤トレーナーのアドバイスを聞きながら両肩を上下させる様な仕草をしてリラックスに努める太田選手。きりっと引き締まった表情からは、太田選手がやる気に満ち溢れている様子が伝わって来ました。

フリーのプログラム使用曲は「Fire Dance」。衣装は赤を基調としていて、首周りから左肩にかけて炎をイメージした模様が金色とオレンジ色のスパンコールで施されていました。スカートも凝っていて、上の赤色の生地の裾から下のオレンジ色の生地が少し覗いているという様なデザイン。形といい、色使いといいとても斬新な衣装でしたが、太田選手にはよく似合っていたと思います。

太田選手の名前がコールされると、会場からは「ユキナ、ガンバ!」という大声援と拍手が送られました。
曲が流れ始めると、冒頭から目線を決めきびきびとしたメリハリのある踊りを披露。SPでの柔らかい動きとは対照的に、一つ一つのポーズを歯切れよく決めていく様は見ていてとても気持ちいいです。
最初のジャンプの3Lzは残念ながら転倒。レイバックスピンはサイドウェイズ→キャッチフットの変化を見せ、SPと同様に腕のポジション変化が多彩なものを披露してくれました。つなぎのステップでも途中でしなを作って見せるなど、このプログラム曲から連想される力強さから少し離れた要素をさりげなく取り入れている所もいいですね。
ジャンプはその後もミスが続き、練習で決めていた3T+2Tは最初の3Tがすっぽ抜け1Tの単独ジャンプに。指先にまで神経を行き届かせた踊りを見せた後に跳んだ2Aも1Aになってしまいました。でもその次に予定されていた3Fをそのまま跳ばずに、ここでもう一度3T+2Tのコンビネーションに自らの判断で挑戦し見事成功させた太田選手からは、強い精神力とこの演技に対する並々ならぬ想いが伝わって来ました。
コンビネーションスピンはキャメル(チェンジエッジ)→シット(フリーレッグを両腕で抱える)→レイバック→足換え→シット(身体を上にひねる・チェンジエッジ)→Y字のバリエーションを披露。速い動きの中でも一つ一つのポジションがしっかり決まっているのは、やはりさすがです。
曲調が変わると、独特の柔らかい動きを交えた踊りを披露。でも演技の最中に狂ったジャンプのタイミングを修正していくのはやはり難しく、その後に跳んだ3Loは1Loに。3Sでは転倒してしまいました。練習で見せていた3S+2T+2Loのコンビネーションは本番で披露する事は出来ませんでしたが、それも果敢に攻めた結果。この気持ちを持ち続けてさえいれば、いつか必ず本番でこのジャンプを決めてくれる事と思います。
終盤になるとまず、キャメル(チェンジエッジ・身体を上にひねる)→ドーナツへ変化するコンビネーションスピンを見せ、得意のイナバウアー、イーグルを続けて披露し多くの拍手をもらうと、今度はフライングシットスピン。身体を上にひねる・チェンジエッジ→フリーレッグを軸足の膝上に乗せるポジション変化を見せてくれました。
最後のジャンプは最初の3Lzが2Lzになり、残念ながら2Lz+2Tのコンビネーションになってしまいましたが、スパイラルでは持ち前の柔軟性を存分にアピール。ノーマル(左足フォアアウト→イン)→身体の前でキャッチフット(バック)→頭の後ろで片手キャッチフット(バック)のバリエーションで観客らを魅了していました。
ストレートラインステップでは最後になって一番盛り上がるこのプログラム曲に合わせ、軽快なエッジさばきを披露。片膝をついたターンや軽く跳ぶジャンプなどを随所に織り交ぜ、とてもメリハリが効いた内容になっていたと思います。
最後はリンクの端で両手を頭上に差し上げたポーズを決め、演技を締めていました。

演技後の挨拶ではわずかながら笑顔も見せていた太田選手でしたが、リンクサイドの加藤トレーナーと顔を合わせるとさすがに少し残念そうな表情を浮かべていました。でもその後、加藤トレーナーと話しているうちに時折笑顔も見せ始めた太田選手。その表情からは、最善を尽くして戦った事に対するある種の達成感の様なものが見て取れ、いつまでもミスを引きずり、後ろ向きの気持ちのままでいない太田選手をとても頼もしく感じました。

●太田選手の演技を終えた後のコメントはこちら。

――今日の演技を振り返って。
太田:最初から思い切ってやろうと思っていたので、失敗は多かったけれど悔いはないです。それに今日の失敗から課題も見つかりましたし、これからの練習でそれを直して行こうと思います。
――約2年という長い怪我のブランクから復帰して、久しぶりの国内戦でしたが緊張はされませんでしたか。
太田:自分自身は普段通りで、全然その様な事は意識していないと思っていたのですけれども、周りの人たちから見ると、私が緊張している様に見えたそうです(笑)。
――今回のフリープログラムに「Fire Dance」を選んだきっかけは?
太田:私自身、本当はクラシック曲の方が好きなのですけれども、振付師さんから「この曲どう?」と勧められたのでやってみようかな?と。
――今シーズンもいよいよ始まりましたが、これからの試合をどの様に戦っていきますか。
太田:私の場合はまず、結果を出す事よりも、以前の感覚を取り戻す事の方が先ですね。コーチからは「Don’t expect.」と言われていますし。現状以上のものを期待せず、今自分に出来る事をきちんと試合で出していければと思っています。練習では最後まで課題として残っていた3Fも跳べる様になって、今ではトリプルジャンプを全部リカバリーする事が出来る様になりました。今日(9日)の演技ではジャンプミスが多く出てしまいましたが、練習でもこの様な演技はあったので自分ではそれほど気にしていないです。
――ジャンプを跳ぶ時に怖さを感じる事はありますか?
太田:今はそういうものはあまり感じないです。今日のジャンプでも頭ばかりが先走ってしまって、身体がコントロール出来なかったのがミスした原因の一つです。トゥループの時なんか、自分はこういう事がしたいと考える前にもう、パンクしていましたし(笑)。
――今シーズン末には東京で世界選手権がありますが?
太田:自分ではまだ、そこまで全く考えていないです。今シーズンはまず、全日本選手権まで行き着くのが最大の目標で、「今はこのジャンプまで跳べる。」という、今の自分に出来る事を背伸びせず確実に試合で出していければと思っています。
――怪我で休んでいた2年間で思った事は?
太田:本当に最初はスケートから全く離れていたので、改めて自分にとってのスケートというものを考えるいい時期だったと思います。
――フリープログラムの振付師は?
太田:トム・ディクソンさんです。今回の「Fire Dance」では「新しいものにどんどんチャレンジしなさい。」と言われ、この曲を勧められました。私自身はチャレンジよりも得意なもので演技したかったのですけれども…。でもこの曲は好きなので、これからもちゃんとやっていけそうです(笑)。
――アイスショーにも色々と出演されていましたが?
太田:あれは、将来のための就職活動です!(笑)。これからいろいろな所から「ショーに出て下さい。」と声がかかる様なスケーターに自分がなれたら嬉しいです。
――2年前、国内戦最後の試合になったのもこの滋賀県立アイスアリーナで行われた近畿選手権でしたが、今回もまた同じ会場での試合という事で、それに対する感慨深さとかはありませんでしたか?
太田:そうですね。そういう感慨深さというのは無かったです。あの時は天井の一部がリンクに落ちてくる事故があって、大会はその時点で急遽中止になり、私はフリープログラムを滑る事が出来なくなってしまったのですけれども、「あぁ、これで滑らなくて済んでよかった。」という気持ちも心のどこかにありました。怪我をした事によってまだもやもやとした気持ちのままでいたせいもあったかもしれませんが…。今日の試合ではそういった事は全くなく、試合に出たいという気持ちがすごく強くて、本当に滑る事が出来て良かったと思っています。
――2年前の近畿選手権で抱負を伺った時、「目の前の事を一つずつ」とおっしゃっていましたが、改めて今、抱負を述べるとするとどういう言葉になりますか?
太田:2年前も今と同じ事を言っていたのですね(笑)。今年も自分の出来る事を背伸びせずにこなしていけたらと思っているので、抱負はやっぱり同じかな?(笑)。

※ 上記の太田由希奈選手のコメントを無断で引用、転載する事を一切禁じます。ご了承下さい。

自分のフリー演技が終了すると、前日と同様にスタンドから仲間と出場選手を応援していた太田選手。そして全ての選手の演技が終わると、入り口近くのロビーで濱田コーチ、加藤トレーナーと3人でしばらく話をしていました。
現在は直接指導していないといっても、太田選手をここまで育て上げて来たのは他でもないこの濱田コーチですから、やはり気になる事はたくさんあるのでしょうね。2人の話を真剣な表情で聞く太田選手がとても印象的でした。

今大会での太田選手を見ていて一番感じたのは、本当に他の選手にはない独特の“華”を持った選手だという事。これは大勢の観客の注目が集まる大きな大会になればなるほど一層輝くものだと思いますし、太田選手にはその様な桧舞台がよく似合います。太田選手が今シーズンの最大の目標ししている全日本選手権には是非出場して頂き、今大会の何倍もの輝きをそのリンクで放って欲しいです。

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2006/10/14 00:26

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。ux3blustと申します。
楽しみに拝見させていただいております。いつもながらの詳しいレポートで太田選手の日本復帰戦の様子が良く分かりました。本番であまりうまくいかなくても、終始楽しそうに試合に臨んでいるようなので安心しました。Dreams On Iceのインタビューで言っていたように全日本選手権にピークを持っていき、来年につながる演技が見られることを期待したいです。
でも、無事ケガを悪化させずにシーズンを終えることが一番重要だと思いますが。
P.S.もしご迷惑でなければ、私のブログで記事を紹介させていただきたいのですが。
ux3blust
2006/10/14 00:38
初めまして。ux3blustさん。
コメントありがとうございます。
太田由希奈選手の演技は実際に会場で見ると、スコアを見て感じるほどの悪い印象はありませんでした。練習でのジャンプの成功例も見ているので、同じミスでも今後に期待が持てるものだと認識していたからかもしれませんね。
西日本選手権での演技も楽しみです。

そちらのブログでの記事紹介は全然かまいません。ただ、後から追加した太田選手のコメントに関しては、上記事項にご留意下さい。こちらこそ、宜しくお願いします。
Memory
2006/10/15 01:20
 早速のお返事ありがとうございます。
 ブログに紹介する際は上記の留意点に注意します。

 太田選手の詳細なコメントが追加されていてびっくりしました。地に足がついたコメントをされいるなという印象です。
 以前安藤美姫選手が「今の自分のレベルでは世界選手権を出場するのは難しい。今の目標はスケートアメリカ(GP初戦)で自分の力を発揮できるようにしたい」旨のコメントをされているのを思い出しました。
 自分の現状を把握して、目標を達成するためにはどのようにすればいいのかということを考えながらやっていくのは、スポーツの世界だけではなく一般の仕事でも大切なことだと思います。2人のコメントを聞いて改めてその思いを強くしました。

 現状持っている力を試合で発揮し、その結果良い成績をあげられるように願っています。長文になり申し訳ありません。
ux3blust
2006/10/15 10:18

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