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zoom RSS Champions on Ice 2006 静岡公演 (3)

<<   作成日時 : 2006/09/15 17:01   >>

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ここではChampions on Ice 2006 静岡公演 (2) でご紹介した第一部の演技の続きを書いて行こうと思います。

・ ビクトール・ペトレンコ
上下黒のスーツにサスペンダーを合わせ、頭には黒い帽子。その格好に赤のネクタイとチーフをコーディネートしていました。曲は「Birth of the Blues」(Sammy Davis Jr.)。大人っぽいジャズのスタンダードナンバーですね。
最初に帽子のつばを持ってターンをするなど粋なダンスを披露。更に今度は上着を脱ぐと、それを片手で肩にかけながら軽やかに踊り始めました。その上着をリンクの隅に放った後、見せてくれたのは3Tと2Aのジャンプ。2つともしっかり決めると、誇らしげに腕まくりをするそぶりを見せていました。
つなぎのステップでは観客へのアピールがうまく、両膝をリンクについたまま観客の前まで滑って行くと、バッと両手を大きく広げて見せたり、笑顔で帽子を取ってみたり。サーキュラーステップでは速いツイズルなど小気味いいステップを披露していました。
曲中に出て来るSammy Davis Jr.の「Everybody Come on!」というセリフに合わせ、自ら両手を頭上で叩き観客をあおり始めると、一段と会場の手拍子が大きくなりました。その中で披露されたのは2A。見事成功させると、会場からは拍手が起きていました。(夜の部では、2Aが惜しくもステップアウトでした。)
続けて見せてくれたのは、キャメル→シット→レイバック→足換え→シット→アップライトのコンビネーションスピン。テクニカル・スペシャリストの資格も持つペトレンコ自身が採点したら、おそらく全部回転不足と判定されてしまいそうな内容でしたが(苦笑)、きびきびと回るそのスピンは十分見応えのあるものでした。
観客の前でのダンスでは曲中の「ワァーオ!」という雄たけびに合わせ、自らも驚いた様な表情で上体をのけぞらせてみたり、存分にエンターティナーぶりを発揮。
その後は高速で回るアップライトスピンを決め、曲の感じからも演技が「終わった?」という雰囲気をかもし出していたのですが、意表をついて再び滑り始めるペトレンコ。再び手拍子をあおり、場内を盛り上げると披露したのはバレエジャンプを2回。そして再びキャメル→シット→レイバック→足換え→シット→アップライトのコンビネーションスピンを見せていました。
終盤ではバタフライなどを披露した後、観客の前で積極的にアピール。両膝をついて指差しポーズなどを決めていました。そして最後は高速のアップライトスピンで締めていたペトレンコ。
大人のスパイスが効いた、とても楽しいプログラムでした。

・ エレナ・ベレズナヤ&アントン・シハルリドゼ
(夜の部ではこの順番に荒川さんが先に演技していました。)
ベレズナヤが真っ白なワンピースで両肩と左手首に銀のスパンコール、シハルリドゼが白いシャツに黒のパンツ姿で登場。ベレズナヤはブロンドの髪を以前より少し伸ばしていて、その髪を後ろでまとめていました。
曲は「You Are So Beautiful」。Joe Cocker(ジョー・コッカー)の歌う名曲ですね。ジョー・コッカーというとこのChampions on Iceのオープニングでマキシム&ヨーヨーのコンビで歌われていた「愛と青春の旅立ち」のテーマソングをジェニファー・ウォーンズと歌っていた事でもよく知られていますが、苦味の効いた歌声がいい味を出しています。
今回の演技では、この曲がまさに美しいベレズナヤのために歌われている様。シハルリドゼが本当に終始優しく寄り添う様に滑っていて、演技が終わった後は、まるでラブストーリーの映画を一本観終わった様な気分になりました。
演技の冒頭で披露していたのは、デススパイラル。途中から右回りの逆回転のものも見せてくれました。そしてもう一度順回転のデススパイラルをすると、今度はその後に2回転のスロージャンプを付け、観客からは拍手。続けてスロー3Loを決めると「ホォッ!」というため息が会場のあちこちから聞こえて来ました。
その後はしっとりとした曲に乗ってリフトの連続。シハルリドゼがベレズナヤを身体の周りで1回転させたり、開脚したベレズナヤをシハルリドゼが両手で持ち上げるなどのポジションを披露していました。
2人揃ってのストレートラインステップはユニゾンが美しく、その後はリンク中央で2人が向き合ってのコンビネーションスピン。
クライマックスではシハルリドゼが逆さになったベレズナヤを片手でリフトし、会場からは大歓声。最後は2人がリンク中央で抱き合い、熱いキス(のポーズ)で演技を締めくくっていました。
この2人の演技からは、ロシア伝統の滑りの美しさを感じます。今回はピンチヒッターの様な形での来日でしたが、これからもどんどん多彩な演技を日本で披露して欲しいですね。

・ 荒川静香
曲は「アヴェ・マリア」。PIW東京公演で初めて披露した白い衣装で登場。この衣装での演技を今回初めて生で観る方も多かった様で、登場したとたんに会場が大きな拍手で包まれました。
一番最近の五輪での金メダリストだけあって、氷に吸い付く様な滑りはさすが。スパイラルもスピードに乗っていてポジションも綺麗ですね。イナバウアーでは予想に違わず大歓声でした。やはりここは日本。テレビなどでの宣伝効果は絶大です。会場では日の丸の旗を振るファンも見かけました。ジャンプでは昼の部で珍しく3Tで着氷が少し乱れましたが、夜の部ではそれを修正。コンビネーションスピンではキャメル(チェンジエッジ)→シット→足換え→シット→ビールマンのバリエーションを披露。最後は両手を高く差し上げた後、胸の前で合わせて演技終了。
この「アヴェ・マリア」を観ていつも感じるのは、荒川さんの実力を持ってすればもっと観客を引き付ける演技が出来るはずなのに…という事。
まずは演技中に失敗しない事を前提にプログラムが作られている様な感じを受けます。(もちろん、失敗しないのはいい事なのですが…)いわゆるこじんまりとまとまっていると言ったらいいでしょうか。演技全体の印象も技から技へとせわしなくこなしているうちに、いつのまにか終わってしまっている様な…。
「荒川静香」という名前を観客に定着させるために、得意なジャンルの曲で滑りイナバウアーなどの得意技を何度も見せる事は大切ですが、逆から見るとそれは守りに入っている様にも受け取られがちです。
今後もChampions on Iceのツアーには参加していくのだと思いますが、そこで様々なものを吸収し「新生・荒川静香」が誕生するのを是非願いたいですね。
最近では「コミカルなものにも挑戦したい。」というコメントもあり、その兆候は少しずつ出て来ている様ですが…。

・ ステファン・ランビエール
昨シーズンのFSでお馴染みの「シマウマ」衣装で登場。腕の部分が青、背中がオレンジの配色になっていました。曲は「四季」。
最初に笑みをたたえながら軽いステップを見せた後、3Sに挑戦したのですが着地で乱れてしまいました。でも直後に跳んだ4T(3T?)は見事に成功させ、会場からは「ウォォォォッ!」という大歓声。その後にバレエジャンプを見せた後、速いリズムに乗って見せてくれたのはサーキュラーステップ。途中でハイキックも披露するなどキレがとても感じられるステップでした。
得意のコンビネーションスピンはキャメル→シット(身体を上にひねる→身体をくの字に曲げつま先を持つ)→足換え→シット→アップライト(高速)のバリエーション。最後の高速スピンでは会場が大拍手に包まれました。
終盤では3Tをきっちりと決め、ストレートラインステップでは素早いエッジさばきを披露。
最後はもう一度キャメル→シット(身体を上にひねる)→足換え→シット(身体を上にひねる)→アップライト(高速)のコンビネーションスピン。目にも止まらない高速スピンの連続に会場からの大きな拍手は、演技が終わってもしばらく鳴り止みませんでした。
やはり五輪シーズンのフリープログラムというと、もうそれだけでインパクトが強いのかランビエールが「シマウマ」衣装で登場し曲がかかったとたん、会場からは大歓声。改めて五輪の偉大さ、そして注目度の高さを実感しました。
現在、王者のプルシェンコを破る最有力候補ですが、今シーズンはどの様なプログラムで試合を戦っていくのか楽しみです。

・ 村主章枝
第一部のトリにゲストスケーターとして登場。曲は「イパネマの娘」。衣装もそれに合わせた紫のチューブトップに黒いフードの付いた上着、それに紫のパンツといった格好でした。
今回の演技はPIW東京公演の時より更に観客に対するアピール度が増していた様に思います。とてもキュートで魅力的な演技に感じました。
丁度この時期に合わせていたかの様な、躍動感あふれる内容。まるでこのChampions on Ice 静岡公演のために「イパネマの娘」が作られた様な印象さえ受けました。実際はいつ、この公演に出演する事が決まったのかは分かりませんが…。
もう一つ村主選手の演技を観ていて感じたのは、本当に“観客あっての”演技だという事。本番のリンクに立ち、そこからどの様に観客の反応によって自分の演技が変化していくのか?演技中、村主選手自身のイマジネーションがどんどん広がっていくのをあたかも楽しみながら演技している様に見えました。
今回は7000人を越える観客が村主選手の演技を見守っていたので、相当なエネルギーが村主選手に注ぎ込まれたのではないでしょうか。
自分の中でその演じるプログラムの根幹となる“芯”みたいなものがきちんと出来ていれば、その後どの様なテンションで演技をしても成立するのですね。
同じプログラムを演技していても、その都度どこかニュアンスが変わって見える村主選手の演技からはいつも“ライブ”ならではの醍醐味を味わわせてもらっています。これも自分の演技に並々ならぬこだわりを持ち、様々な引き出しを持っている村主選手ならではのテクニックなのでしょうね。
ただ唯一変わらないのは、村主選手の発するメッセージ。
そのメッセージを何よりも大事に演技されているのが本当にいつも感じられ、観客はおそらくその真摯な姿勢や健気さに感動するのでしょうね。
これからも村主選手には新しい魅力をどんどん発揮していって欲しいです。
今回はジャンプの調子が今ひとつだった様で、昼の部では3Sが回転不足で2Sに。3Fは着地でバランスを崩し、一瞬こらえ切れると思ったのですが持ちこたえられずに転倒。夜の部では3Sが両足着氷。3Fは2Fになり、昼の部と同じく着地で転倒してしまいました。
やはりこの演技で一番の魅力といえばステップ。音の数が多いこの曲に手足の動きをしっかりと合わせているのはさすがです。そして男性を誘惑する様な上体をくねらしながらの踊りもすごく個性的ですね。
個性的といえば演技後の挨拶もそう。東西南北のそれぞれの客席に対し全て違うものを用意していて、東には肩に上着をかけたままでお辞儀をし、西へは両肩をセクシーにくねらしながら挨拶。南へは投げキッスをしてからお辞儀をして、最後の北には両手を振って観客の声援に応えていました。
今シーズンから振付師をアレクサンドル・ズーリン氏に新しく変更し、そのズーリン氏の手によって作られた今回のプログラム。かなり斬新なものにも挑戦しているので、同じくズーリン氏の手がけたフリープログラムの出来も楽しみです。

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