記憶箱 〜大切な瞬間をいつまでも留め置くために〜

アクセスカウンタ

zoom RSS プリンスアイスワールド 2006 東京公演 (1)

<<   作成日時 : 2006/08/29 20:30   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 3

8月27日(日)16:00開演の最終公演を観て来ました。

※見間違い、記憶違いもあると思いますが、その点はご容赦願います。

最初に現役のゲストスケーターで、新プログラムを披露した2選手についてご紹介しようと思います。

・ 浅田 舞選手
衣装は上が袖なしの黒で、スカートが黒のシースルー。そのスカートにはえんじ色のラメで曲線模様が入っていました。髪を後ろでまとめる留め具部分にも、同じえんじ色の髪飾りを施していてとてもチャーミング。舞選手にはこの様なシンプルな衣装もよく似合いますね。

今シーズンの新SPを披露という事だったのですが、そのプログラム曲は前半が「Oblivion」、後半が「Libertango」。ともにAstor Piazzolla(アストル・ピアソラ)の曲ですね。
この「Oblivion」といえば、昨シーズン大阪・なみはやドームで開催されたNHK杯で、村主章枝選手がこの曲を使ったEXを披露。後にも先にもこの1回しか演技していないので、印象に残っている方は少ないかもしれませんが…。

この演技を初めて観たのは、NHK杯のEX当日に行われた公式練習。てっきり「キダム」を滑ると思っていたので、聞き慣れないこの曲が場内に流れた時には思わず滑っている選手が本当に村主選手かどうかもう一度確かめてしまいました(笑)。そして間違いなくそれが村主選手だと分かった瞬間、全身にトリハダが…。トリノ五輪を控えたシーズン真っ最中に新しいEXナンバーを用意して来るとは!
股関節に怪我をかかえ練習する時間もあまりなかったと思うのですが、その状況で新たにもう一つEXのプログラムを作るのはかなり大変な事。新しいものにどんどん挑戦し、自分の引き出しをもっと増やして行こうという村主選手の並々ならぬ意欲を、その時感じました。

村主選手が披露した「Oblivion」は胸が締め付けられる様な切なさを表現したプログラムだったのですが、舞選手のプログラムは可憐で優しい感じがする仕上がりになっていますね。おっとりした舞選手らしく、優雅に滑る様子が曲にも良く合っていたと思います。

舞選手の演技内容は、冒頭で3T、2Aと続けてジャンプを決めると会場からは拍手。続けてレイバック(サイドウェイズも)、イーグルと見せた後は、ノーマル(左フォアアウト)→Y字(バック)→頭の後ろでキャッチフット(バック)のスパイラルを披露していました。特に最初のノーマルポジションでは、リンクいっぱいを使って半円を描く様に綺麗なポジションを維持しながら滑っていたのが印象的。「Oblivion」パートの最後にはビールマンスピンを持って来て、ここでも大きな拍手が起こっていました。

曲が「Oblivion」のゆったりした曲調からテンポのいい「Libertango」に変わると会場からは手拍子。それに合わせる様に舞選手が披露したのはサーキュラーステップ。緩急をつけながら一歩一歩丁寧に踏み、決めのポーズではニッコリと笑顔もこぼれました。最後はキャメル→シット→レイバック→足換え→シット(フリーレッグを軸足の膝上に)→アップライト(高速)のコンビネーションスピンを披露。演技後は観客の声援に笑顔で手を振り応えていた舞選手でした。

今回はEXという事でジャンプの難度を下げて演技していましたが調子は悪くなさそうなので、今後の試合でこのプログラムが披露される時、どの様な仕上がりになっているのか今からとても楽しみです。

・ 村主章枝選手
8月25日(金)の18:00からの公演で第一部の演技中に転倒し、第二部以降の予定をその転倒が原因で起きた体調不良を理由にキャンセル。翌日の公演に果たして出演出来るのか?と心配されていましたが、予定通りそれまでと変わりなく26日の公演で演技を披露していた村主選手。
27日に盲導犬のためのチャリティTシャツを販売しているブースで、そのTシャツにサインをするなどして売り上げに協力していた村主選手に「転倒した時に打った腰の具合はどうですか?」と伺った所、「もう、大丈夫です。」という返事。マネージャーにも確認しましたが、「打撲だけで済みました。」との事でしたので、幸いにも大事には至らなかった様です。

村主選手が今回披露した新プログラムは「イパネマの娘」。フィギュアスケートの演技であまり見かけないボサノヴァの曲ですね。こんなに冒険した選曲をする所からも、村主選手の旺盛なチャレンジ精神が見て取れます。

この曲がかかり、村主選手が一歩また一歩とモンローウォークをする様に滑り始めると、まるでそれまでの冷たいリンクが太陽の輝く海岸通りへ場面が一気にさま変わりした様。衣装を紫のパンツルックにしたのは、その腰の動きを強調するためだったのでしょうか。ちょっと小粋な感じがうまく表現されていたと思います。
この「イパネマの娘」は、周りの人々の視線を釘付けにしながら強い日差しの海岸通りを颯爽と歩いていく女性が主人公ですが、観客の目の前まで寄って行き、笑顔でしなを作ってみせたり投げキッスをしたりする所などはちょっと男性を誘惑する小悪魔っぽくていいですね。
ステップで観客にアピールした後に見せたのはレイバックスピン。続けてノーマル(右足フォアイン→アウト)→頭の後ろでキャッチフット(フォア)のスパイラルを披露していました。

曲が男性ボーカルから女性ボーカルへ変わると、上体をくねらすポーズも織り交ぜながら、エッジの利いたステップを踏み始める村主選手。緩急のつけ方がうまく、この絶妙の“間”がこの演技を、より個性的に見せていると感じました。
そしてこの日の3Sは見事に成功。観客からも拍手が起きていました。

中盤から曲のテンポが速くなると、今まで着ていた黒のシースルーでフード付きの上着を脱ぎ、紫のチューブトップ姿になる村主選手。そして今度はバレエのコンテンポラリーダンスの様な独特の踊りを披露すると会場からは自然に手拍子が…。両手を頭にやりながらひじをクイクイっと動かしてみたり、そのオリジナリティに溢れた振付けが曲のリズムと良く合っていて、この時会場全体がとても心地いい雰囲気に包まれていたと思います。村主選手自身も、この観客の反応に踊っていてとても気持ち良さそう。この場面で終始笑顔だったのが印象的でした。

終盤で見せた3Fは惜しくもステップアウトでしたが、その後のストレートラインステップでは、途中で止まりポーズをとるなど見せ場を随所に盛り込みながら軽やかなエッジさばきを披露していました。
締めのコンビネーションスピンはキャメル→シット→レイバック→足換え→シット→アップライト(高速)のバリエーション。最後は、ほおに手を当ててニッコリ微笑むポーズを可愛く決めて、会場から大きな歓声と拍手をもらっていました。

その拍手もおさまらない中、上着を片手で肩にかける様にしたり、両肩を前後にくねらす様な仕草をしながら笑顔で丁寧に観客席に向かって挨拶をする村主選手。この時まで、曲の中の主人公になり切っている様子は相変わらずですね。

この公演のフィナーレ後、村主選手に「この『イパネマの娘』は今シーズンのSPですか?」と伺うと「いえ、今シーズンのSPは、このプログラムとは別です。」という返事。それではという事で「このプログラムはズーリン氏の振り付けですか。」と続けて質問すると「はい、そうです。」と教えてくれました。
村主選手はこのプリンスアイスワールド東京公演が始まる前、フリーのプログラムを仕上げるために渡米していたので、その時このプログラムを新たに作ったのでしょうね。
これで今シーズンに入り3つ目のEXの披露となった訳ですが、これほどの数のEXを作るというのは、まるでプロスケーター並み。
村主選手が出演するプリンスアイスワールドはまだまだ続きますが、それぞれの会場でどんな演技を披露してくれるのか、またまたサプライズがそこであるのか、今後の公演を楽しみにしたいと思います。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは!槻矢です。
浅田舞選手の演技内容についても気になりましたが、村主さんの部分は熟読させていただきました。
前日に転倒して打撲してしまっていたんですね。でも大丈夫とのこと安心しました。
そして、また新しいエキシビ披露とは!本当にすごいですね。しかも今回はズーリンによるものだったんですね。カルメンはニコル、ナルニアは村主さん自身の振り付けでしたよね?1シーズンでこれだけのエキシビを披露してくださるとは吃驚です。でも、オフシーズン中何回もショーに行く人にとっては、こういう毎回滑っているものが違うというのは嬉しいですね。やる方は大変だと思いますけど。
槻矢
2006/08/30 22:10
続きです。毎度長くなってしまってごめんなさい。

ズーリンが村主さんの振り付けをする、というニュースがきたときはネットを見ていると結構多くの人が「?」という印象だったようですが(私はズーリンのプログラムがどんなのかわからないので「?」すら浮かびませんでした・苦笑)、このエントリーを見ていると大丈夫そうだなという感じを受けました。もちろん、競技用プログラムとエキシビでは色々と異なってくると思うんですけど、プログラムの雰囲気を村主さんが楽しんで取り込めているような気がするので。
シニア選手の本格的なシーズン幕開けまであと一月ちょっと、ですね。
楽しみではありますが、気を揉む半年が幕開けですね。心臓を強くしないと(笑)
槻矢
2006/08/30 22:10
コメントありがとうございます。

村主選手は特にズーリン氏が振付したフリープログラムについて「一大プロジェクト」と言っているので、どんな構成になっているのか楽しみですね。3回転+3回転ジャンプへのトライ宣言もPIW横浜公演の時にしていますし。

今後のPIWの公演で、今回の浅田舞選手の様にもしかしたら村主選手の新SP披露があるかも?と思っています。以前にSP「ピンクパンサー」を東京公演で初披露した事もありましたので。こちらも楽しみです。
Memory
2006/08/30 23:48

コメントする help

ニックネーム
本 文
プリンスアイスワールド 2006 東京公演 (1) 記憶箱 〜大切な瞬間をいつまでも留め置くために〜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる